ジーンズと結城紬の似てる話

昨日はスケジュール変更で、忙しい中に突然ヒマスポット出現。
早めに会社を出た。
手下より地元の一番ナウでヤングな百貨店にてクリスマス特招割引セールをしているとの報告があり、閉店30分前にすべりこみ。

愛用していたジーンズがとうとう破れたから。
でも私にとってジーンズは楽なんだけどあんまりしっくりこない服。
種類多くてワケわからんから、「どんなのをお探しかしら」と言われても答えられねー。
バギーって、スキニーって何ですか?
確かストリキーネって狩猟用の毒がありますね。
シートン動物記にでてきマシタ。
ええ、狼王ロボです。
あれ、いい話なんですよ。
男の中の男が最愛の嫁を失って身を滅ぼしてしまうんです。
かなり萌えます。

なんてことを言いつつ一番ふつーのやつをお買上げ、裾揚げはすぐしてくれるというので、その場で待つことに。
今のジーンズって風合いを出す洗い加工はまだしも、わざと裾をほつれさせたり穴明けたり、その辺がよくわからん。
私が買ったやつも裾がすり切れたように加工してあり、裾揚げしても穴があるのでほつれたようになるらしい。
店員さん曰く
「ダメージジーンズはかっこいいですからね、その破れたのもお履きになればいいのに」

確か、穴あきジーンズは金持ち層がはき始めて広まったんだったっけ?
金に飽かせて高級衣料品を着つくしたあげく、初めて見た貧乏人のよれよれ服に目新しさを感じたんですか?と思わないでもないぞ。
何か、初めてそばを食べて感動した殿様の話みたいだ。

そういえば、和服でも同じような話がある。
結城紬というやつ。
絹糸を作る工程に、繭から糸を引き出すというのがある。
普通一本の糸が延々出てくるんだけど、中には短く切れていたり絡まって玉になっていたりすることがあり、それはくず糸となる。
くず糸でも絹は絹。
そういう売り物にならない生糸を使って、お蚕農家の奥さんが自分たち用にと短い生糸を唾を付けた指先で縒り合わせながら糸にし、それを手機で織り上げたのが結城紬。
同じ紬でも大島と比べたら糸が太いから厚みがあり、空気を多く含み、ぼてっとしていて暖かみがある。
その辺が真綿紬と呼ばれる由縁か。
これは長い間野良着として着られていた。

が、ある時これにカネモチが手を出した。
結城紬には着れば着るほど柔らかく肌に馴染み、風合いが出てくるという特徴がある。
カネモチの奥さんは新しい結城紬を買うと、まず女中に一年着せてからお下がりを自分が着るという行動にでた!

結城紬はいまや超高級紬。
同じ手織りでも大島よりもぐっと高価であることが多く、おいらなんかには手がでない。
ジーンズも以前に比べてかなり高くなってるな。
贅沢酔狂の行き着く先は、逆行ですか。
それによって安かった物が高くなる。
ちょっとした皮肉だよな。

今朝、早速新しいジーンズを履いて仕度していると、ばーさんにズボンの裾が破れていると指摘された。
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